【魔法使い】 廃坑の街で知り合った犬から(確か名をクリムと言っていた) 「魔法都市エコバンス直属の賞金稼ぎ」になることを条件に 無料で魔法都市へ運んでもらった。
今は、魔法都市にある「幽霊屋敷」に到着し
「エコバンス」から 依頼「爆弾屋退治」の詳細を聞く所だ。
エコバンスは深夜0時丁度に現れる。 霊体なのだ。 俺たちは深夜0時になるのを待った。
俺たちは、エコバンスが記録したという 爆弾屋の情報を、見ることになった。
※クイックセーブ…一度読み込まれてしまうと 勝手に消えるデータの事です。
…俺たちが捕獲したのは、 爆弾屋に変装した家族だったのか。
たとえ1羽2羽捕獲をしたとしても、残りの爆弾屋が 総力かけて開放しにやって来るという訳か。
これは全ての爆弾屋を
一気に倒していかなければならんな。 結局全ての爆弾屋を相手にする訳だから この弱点は意味をなさないな。
協力するぜ。
エコバンスは、むじゅんに対抗する、
最後の勢力だからな。
俺は、クリムという賞金稼ぎの紹介で エコバンス直属の賞金稼ぎになった。 ついでに魔女たちも
直属の賞金稼ぎにしてもらった。
エコバンスは、むじゅんを捕獲した魔女の事を とても気に入っている様子だった。
さて、爆弾屋を倒しに行くか。
クリムと共に幽霊屋敷を後にした。
そしてここは 「きかいのくにの定期便受付所-見透かし山岳地帯」。
【楽器職人】
私はこれから、定期便に乗る所だよ。 目的地は「きかいのくに」。 「きかいのくに」へ行く手段が、この定期便しか無いので
定期便は、いつも混雑している。
かがやくものには、風が運んでくる「魔法」で溢れていた。 しかし先日から、風が魔法を運ばなくなった。 魔法を取り戻す為に「きかいのくに」へ行き、飛行機を借り、 「せかいのあな」へ行くのだ。
「せかいのあな」には、風が住んでいる。 少しでも彼等と話が出来れば良いのだがね…。
【ウィキンド】
ようこそ、「きかいのくに」の「エアロコイン社」へ。 ここは古い形式に囚われず、魔法の力を捨てた 時代の最先端をゆく、くにだぜェ。
超大型親子艇がそのままくにになっているぜェ。 現在までは魔法の力で飛んでいたが、近年より魔法の力が薄れ始めた為、魔法に代わる動力源を探しているぜェ。
弊社では超大型親子艇の保守と 一般機の生産を行っているぜェ。
したがって兄ィちゃんが言うような<「せかいのあな」まで飛行機で案内> なんて仕事は受け付けて無ェぜェ…。 「せかいのあな」は遥か遠くにあると聞くが
現在まで行った奴の前例が無ェ。 気にはなるが、存在自体が疑わしいぜェ…。
しかし楽しそう…いや興味深い話だ。 こちらは前例の無い事なんでねェ。 サポート頼むぜェ。 それじゃ、行くとするかねェ。
「きかいのくに」の飛行艇メーカー 「エアロコイン」の社長であるウィキンドさん。
彼は「せかいのあな」へ一緒に行くことを承諾してくれた。
2人は、飛行艇に乗り風の吹く方向に逆らって 「せかいのあな」へ…!
【プラネタリウム】 こんにちは、ちいさなお客さんたち。 そして、ようこそ、「せかいのあな」の「プラネタリウム」へ。
僕は「プラネタリウム」。 いのちを持った、建物さ。
ここは、何百匹もの風が、
風をやめる為に
自身に繋がれた「鎖」を断ち切る為に 「せかいのあな」ではなく「かがやくもの」で生きる為に 訪れてきたよ。
風が「かがやくもの」で生きるには、 繋がれた鎖を断ち切らなければならないんだ。
ここは、その鎖を断ち切る為の場所なんだ。
そして、風だったいきものは「かがやくもの」で旅をするんだ。 旅をした記憶を刻むんだよ。
ほら…見てごらん、あの風、鎖を外されたよ。
鎖を外された風はまず、「壜屋ハウス」へ向かうんだ。
あの風について行ってみたら 何か分かるかも知れないよ。
【壜屋たち】 「かがやくもの」のいきものがここへ来るとは 何年ぶりの事でござろう。
ようこそ、「せかいのあな」の「壜屋ハウス」へ。
拙者たちの名は「壜屋」。 いのちを作り出す者でござる。
ここは、「かがやくもの」で旅を終えた風が、
再び風に戻る為に訪れる場所でござる。
その際、旅した記憶は失われるでござる。
拙者たちは、風が旅した記憶を 「空っぽの記憶の小壜」に入れる。
すると「空っぽの記憶の小壜」は 「いのち」に変わるのでござる。
「いのち」は、白い白い箱に入れて 「しんかい」に沈めるのでござる。
そこにいる風は、鎖を外したようでござるな。
風はこれから「かがやくもの」で旅をするでござる。
良き旅を願って、メリットを付加するでござる。
メリットは、この「せかいのあな」に帰ってくるまで 外す事が出来ないので注意でござる。
これで付加完了でござる。 メリットは、 自分が最もたいせつにしているもののカタチになるでござる。
この風の場合は「名も無き花」でござるな。
この風が、次に行く場所は
「風の集会所」でござる。
風のみんなに、お別れの挨拶をするでござる。
お客さんたちも付いて行ってみると良いでござる。
そこには、沢山の風がいるでござるよ。
【風たち】 僕らは、風。僕らの仕事は 灯台樹が成長する時に生まれる燃えカス
いわゆる、ゴミを
「かがやくもの」に捨てる事です。 僕らは「かがやくもの」を「ゴミ箱」と呼んでいます。
この「ゴミ箱」に住むいきものは、とてもばかです。
彼らは、こんなただのゴミを「魔法」と呼んで喜んでいるから ばかなのです。
ここは、「風の集会所」。
一日の、いつでもいい時、暇してる風が集まるばしょ。
風同士が情報交換したり、意見を発表しあいます。
今日は、1ぴきの風をやめた風が 僕らにお別れを言いにやって来ました。
最近では「ゴミ箱」で旅する風が増えました。 「ゴミ箱」を愛する風が現れてきたからです。
そのキッカケはたぶん 「宛名の無い手紙」にあったと思います。
その手紙に書かれていた内容は、こうでした。
「このせかいに うまれおちた すべてのものたちへ
幸せに、なってください」
この手紙を書いたヒトの気持ちを 考えて、考えて 考えて…
そして僕らは、ゴミを「ゴミ箱」へ運び捨てる事をやめました。 代わりに、僕らが大切に大切に育てた 「名も無き花」を手向ける事にしました。
僕らが魔法を運ばなくなった理由は、そんな感じです。
ゴミで溢れていた「ゴミ箱」。 僕らのたいせつなもの「名も無き花」で埋め尽くされた時
「ゴミ箱」は何に変わるのだろう。
もう昔のように魔法を運ぶ事は出来ないよ。 僕らはもう、変わってしまったのだから。
風をやめた風は
楽器職人たちに会釈をして
「電車」の「食料両」へ入っていった。
「食料両」。
「食料両」は「かがやくもの」への入口になっているらしく
中はまっくらで何も見えず、
しかし懐かしい滝の音が僅かに聞こえている。
一度入ったら二度とせかいのあなへ
戻れないようになっている事が想像できた。
…。
まだ何か掴めるかも知れないと
楽器職人たちは、まっくらな「食料両」の中へ入っていったんだ。
風が魔法を運ばなくなった理由を求めて、 「風をやめた風」を追っていると、その先は 「そらのくに」の「赤と黒の滝」の頂上だった。
【楽器職人】 「そらのくに」で3番目に高いと言われるこの場所で、
私たちは Jazzバンドの演奏を聴きながら 「灯台樹」からこぼれ落ちる「おひさま」を眺めていた。
魔法を運ばなくなった風。 風である事をやめてしまった風。 どの風も、かがやくものを愛してしまったから。
慈しむ想いが、 かがやくもので生きたいという願いが、
皮肉にも、 かがやくものを衰退させる原因となっている。
愛する事が、終わりにつながる。
かがやくものは、 終わってしまうのだろうか。
しばらく経ってから ウィキンド様は、「きかいのくに」へ。 風をやめた風は、放浪の旅へ。 私は、ヴィ・ルのいる「見透かし山岳地帯の入口」へ
それぞれの道を行く事になった。
こうして。
魔法が失われた理由を探す旅は終わった。 でも風をやめた風にとっては、旅の始まり。 旅の終わりは、新たな旅の始まりでもあるのだった。
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