おはなしセレクト
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0:導入 1:旅立ち 2:赤と黒の滝 3:魔女が魔女である理由 4:救いのヒト
5:決戦 6:国賭けゲーム 7:きこえない声 8:新たな出発 9:罪の代行者
10:永遠の夜 11:最後のノート 12:じゃあ、また
救いある 新しいせかいと みんな
第12話 「 じゃあ、また 」
【魔女】 永遠の夜が終わって、半年ほど過ぎました。
あれから、風は吹いていません。 でも
かなしみや風で成り立っていた、かがやくものが 今では、楽しさや救いで成り立っています。
むじゅんさんが目指していたせかいに生まれ変わったのです。
そうそう、むじゅんさんはせかいの神になり 「むじゅん教」を作ったのです。
爆弾屋さんは 「むじゅん教」をせかいに広めるために 世界各地を旅する宣教師となりました。
幻の黄金の街の人々は 永遠の夜が終わってしまうと 眠りにつく運命を持っているそうなのですが
永遠の夜が終わった今でも 眠らずに、かがやくもので暮らしています。 原因は分かっていません。
私たちで作った記憶の小びんを そらへ昇らせたからだと 私は思っています。
「せかいのあな」は かがやくものの人々も 簡単に立ち入る事が出来るようになりました。
今では、リゾート地です。
ヴィ・ルさんは 旅記者の仕事を 再開したそうです。
楽器職人さんは 魔法の込められていない 普通の楽器を作って暮らしているそうです。
けものさんは 風だった仲間を探す旅に出ました。 楽器職人さんが、一緒に旅をしないかと誘いましたが 断ったそうです。
ひとりが好きなのだそうです。
そして、私たちは…
賞金稼ぎギルドが閉店してしまいました。 せかいが新たに生まれ変わって、 はきもの屋さんが善意に目覚めて、 救いあるせかいになってからは 依頼が激減していたのです。
私たちはとうとう、無職になってしまいました。
はきもの屋さんは善意に目覚めてしまって 武器を持って戦うような事を禁止しています。 でもリーダーはあくまで そんな仕事を求めているようです かがやくもので唯一武器の生産を行っている
きかいのくにに行けば 何かしら実働系の仕事が見つかるかも…
…最後のノートは、 ここまでしか記されていなかった。
…ぼくの てのひらに あるもの。 誰かが書き記したノートが4冊。 旅のノート、気ままなノート、忘れられたノート そして、最後のノート。
かなしみのせかいが、 救いあるせかいに生まれ変わる物語は
これでひとまず、おしまい。
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