ぼくは ずっとくらしてきた このばしょを でることにしたんだ
「たびじたく」をしながら このせかいを おもう


 

 

 

 

そら と うみ があるせかい


 

 

そらには「くにぐに」があった
たくさんのいきものが くらしていた


 

 

そらとうみのあいだには「まち」があった
まちのこどもたちが くらしていた


 

 

うみには「いえ」があった
ぼくひとりだけが くらしていた


 

 

むかし うみ にしずんだ「しょくぶつのタネ」は


 

 

そらをみるために


 

 

「ながいじかん」をかけて おおきくなった …という


 

 

このせかいは


 

 

「べつのもの」から「べつのもの」へ かわりつづける せかい


 

 

「いってきます」
ぼくは
ずっと そばにいてくれたノートに おわかれの あいさつをした