さかさのくに

 
かがやくもの最大の広さを誇る、魔法大国。
乾季と雨季がある大陸は西と東に分かれている。
【西】
魔法文化が盛ん。
主に草食動物が、農耕をしながら生活している。
【東】
貧困問題を抱えていたが、少しずつ改善している。
現在はせかいの王はきもの屋が
「廃坑の街」を拠点にしながら治めている。
主に肉食動物が、照明器具や装飾品を作りながら生活している。

さかさのくに・西-魔法ショップ近辺-

魔法文化が盛ん。
魔法グッズの専門店「魔法ショップ」がある。

スポット

「魔法ショップ」
…街外れにある、ちいさなショップ。
近寄りがたいこの店のなかには
怪しげな魔法グッズがずらりと並んでいる。
看板娘がしっかりモノの苦労性ということでちょっぴり有名。
店長からいいように扱われている。
 
ここにいる、いきもの
「ハーモニカとプリンセス」
 
…虚ろな瞳の魔法ショップ店長「ハーモニカ」。
一人でぼうっと過ごすのが好きで
店番もせず部屋で本を読む毎日を送っている。
本人が店に現れるのはレア商品が入荷した時のみ。
それ以外の時は
手作り箒の「プリンセス」が店番をこなしている。
プリンセスなんて名ばかりだ…
プリンセスはひそかに思っている。


「毒きのこ」
…魔法ショップの隣に生息する、巨大な毒きのこ。
夜になると謎の毒胞子をばらまき
魔法ショップにしばしば迷惑をかけている。
きのこ料理を作る料理人の為に
ごつ達が麓の臨時ショップを開いている。
 
ここにいる、いきもの
「ごつ」
 
…ふわふわと空中を漂っている魚。
毒きのこの麓で、ちいさな生き物たちと暮らしている。
水を吸っていないと生きていられないらしく
水がたっぷり入った貝のタンクを肌身放さず持っている。
ごつは、きかいのくにからやってきたらしい。
いろいろな生き物が暮らしている毒きのこを
えらく気に入っている。


「喰らいつく波-左の歯-」
…大きな口のような、波のような形をしていることから
「喰らいつく波」と呼ばれるようになった丘。
左の歯と呼ばれる左端のこの丘から見えるのは
果てしなく続いている「壊れた王のみち」。

「森の隠れ家」
…森の中に、ひっそりと建つ隠れ家。
以前は、爆弾屋がむじゅんに依頼された飛行船を
作るために住んでいた。
 
さかさのくに・西-魔法都市近辺-

魔法文化が最も盛ん。

スポット

「魔法都市」
…亡きエコバンスを生き返らせるために
「魔法都市」住民は禁断の魔法を使ってしまう。
結果、エコバンスは霊体のみ生き返り(失敗)
その代償として都市には雪が降り積もり
住民は全員目覚めない眠りについてしまう。
都市は、後にはきもの屋によって目覚めた。
 
「サエナイ」の育った故郷。
 

「魔法都市-幽霊屋敷」
…深夜0時きっかりに、50代目エコバンスが現れていた、屋敷。
もともとは空き家であったが
都市の住民が生き返りの魔法を使った事をキッカケに
エコバンスの現れる幽霊屋敷となった。
誰の趣味かは分からないが、メルヘンなインテリアで溢れている。
 

「壊れた王のみち-魔法都市方面-」
…王都へ続くみち。
このみちを進んでいくと、王都に辿り着く事が出来る。
地図の無い旅人にとって、とても重要なみち。
むかしむかし、初代エコバンスと国民を結ぶ友情の象徴として
このみちは作られた。
現在は長い年月で、すっかり退廃している。
 
ここにいる、いきもの
「傷ついたドラゴン」
 
…ヒトによって傷つけられたドラゴン。
身体に致命傷を負っていて、
あまりの痛みに理性を失っている。
他のいのちを奪う事で、自分を守っている。
行き場を無くして、やっと見つけた自分のいられる場所
このみち。
そして近い未来、自分の死に場になる、このみち。
誰からも傷つけられずに
安心して最期を迎えたいと強く想う彼に
誰かの言葉や気持ちは、届くのだろうか。

さかさのくに・西-王のいない王都近辺-

農耕が盛ん。
「リットポット酒」という
注いだヒトの思い出の風景がグラスに映る
不思議なお酒が名産。

スポット

「王のいない王都」
…旅人でもあり初代王でもあるエコバンスが築きあげた王都。
お世辞にも王都と呼ぶには相応しくない田舎ぶり。
それは、街の人々がエコバンス王の作り上げたものを
そのままの形で残しているため。
エコバンス王と街の人々の間には、友情がある。
街の人々は、亡き王をいつまでも慕っている。
 

「王のいない王都-城-」
…初代エコバンスが建てたお城。
巨大な木をくりぬいた木造建築。
屋根の上には農場があり、兵士たちと一緒に収穫をしている。
 

「王のいない王都-城-王の間-」
…王の間には、兵士の小部屋へ繋がる入り口がある。
これにより、寝ぼけた兵士を迅速に且つ愛を込めて
叩き起こすことが可能になっている。
 
ここにいる、いきもの
「新王子」
 
…「泣き虫王子」の影武者。
表舞台で、本物以上の活躍をしている。
孤児院育ちの彼が、作り上げたみちで手に入れたのは
本物以上の存在価値だった。
今では国民に認められ、正式な王子となっている。


「王のいない王都-城-兵士の小部屋-」
…戦いの為というよりも
街の人々の為にお手伝いするのが主なお仕事。
…という、のんびり兵士たちが住む部屋。
狭いものの、しっかりとした造りの部屋が個別に用意されている。
兵士のひとりひとりを大切にしている事が覗える。
 
ここにいる、いきもの
「泣き虫王子」
 
…現在のエコバンスの本当の息子であり、本当の王子。
理由も無いのに、よく泣く優しい性格をしている。
しかし王子という立場上、どうしても我慢しなければならず
分かってはいても、なかなか我慢をする事ができずにいた。
優しい王子は、とうとう自分の顔全てを布で隠して
涙を見せないようにした。
現在、お城の兵士として、新王子を守る立場に身を置いている。


「王のいない王都-Dマーケット-」
…ドリンクマーケット。
立ち止まって手を付いた者、生きる事に疲れた者、途中で弱った者達などが 行く先を、休息を、出てない答えなどを求めてやって来る。
注いだ者の想い出の景色が映し出されるお酒、リットポット酒。
 
映し出された景色を眺めながら
今夜も、訪れた者の数だけ、形無いものが創られていく。
 
ここにいる、いきもの
「バーテンダー」
 
…ドリンクマーケットのバーテン。
いきもの達の心のケアをする為に「きかいのくに」からやって来た。
不安、迷い事や悩み事、誰にも言えない事、全て聞いてくれる。
話した者は少しだけ強くなった気分になり
その日を生きる事が出来る。
 
ティの親戚。


「混合列車駅」
…旅客と貨物を併せ持つ列車、混合列車の駅。
旅客部屋には長旅に備え、固いベッドや固いイスも用意されている。
ここは暗いトンネルが続く。
風車の大群、廃坑を通って終点のさかさのくに・東へ辿り着く。
 
ここにいる、いきもの
「駅長」
 
…混合列車駅の駅長。


「壊れた王のみち-王都方面-」
…「壊れた王のみち」王都方面。
リットポットの林に入れば、王都まで、あとすこし。
この場所で採れるリットポットの実は、お酒の原料になる。
グラスの中に注いだヒトの思い出の風景が映し出される。
 
さかさのくに・東-廃坑の街近辺-

現在は貧困は解消されつつある。
せかいの王、はきもの屋の故郷であり拠点。

スポット

「廃坑の街」
…昔作られた地下の廃坑が、そのまま街になった。
数年前までは、いきものたちは地上で生活をしていたが
強風が吹き始め、この地下廃坑で生活をするようになった。
無数の灯篭の赤い光が街を包んでいる。
 
ここにいる、いきもの
「はきもの屋」
 
…せかいの王。
以前は貧困の最下層にいた
初代エコバンスの直属の賢者のひとりの子孫。
現王とは旧知の仲。
救いあるせかいになり
善意に目覚めてからは、性格が丸くなる。


「廃坑の街-この世で一番うつくしい美術館-」
…現王が暮らすばしょ。
彼の趣味でファッション、ジュエリー、メロディー、ありとあらゆる
この世で一番うつくしいものが集められている。
持ち主を失った美術品達は、変わらない街で変わらずに、うつくしくかがやいている。
 
ここにいる、いきもの
「現王」
 
…うつくしいもの収集家。
元・さかさのくに・東の王。
街の貧しい暮らしとは対照的な、豪勢な生活を送っていたが
むじゅんとの「国賭けゲーム」に負けてからは
王位を降り、質素な生活をしているらしい。


「廃坑の街-Bマーケット-」
…灯篭の赤い光が包む、街の最下層、ブラックマーケット。
ここでは、現王の命により、街のいきもの達から献上された
ガラクタが山のように集められていたが
現王が王位を降りた現在は
フリーマーケット場になっている。
 

「廃坑の街-志開道-」
…旅人の旅の無事を願って作られたみち。
このみちを通ると、地上、「風車の大群」に出られる。
小動物専用のみちであり、他のいきものは通過できない。
 

「廃坑の街-混合列車駅-」
…さかさのくに・西を越え
風車の大群を越えて辿り着く駅の終点。
現在はさかさになってしまった為
駅を使う事が出来ない。
 

「廃坑の街-賞金稼ぎギルド-」
…善悪の狭間に生きる賞金稼ぎ達。
その彼らを象徴する、白と黒の内装の部屋。
部屋に流れる、ブラックなラウンジミュージック。
少数のギルド員が、仕事の斡旋やメンバー募集を掛けていた。
 
救いあるせかいにうまれ変わってからは
ギルドは廃止となり、現在は空家になっている。
 
ここにいる、いきもの
「ギルド員たち」
 
…漆黒の着物に身を包んだ、賞金稼ぎギルドの従業員。
お客様(賞金稼ぎ)第一主義をモットーにしているが
その笑顔を見た者はいない。
「くに」の重役と取引を行い、闇の仕事を仕入れていた。


「廃坑の街-牢屋-」
…はきもの屋が所有している牢屋。
廃坑の街の最下層から2番目の層に位置し
特に重い罪を犯した者が投獄される。
その分厚い扉は、はきもの屋と役人のみが
開ける事が出来る。
 
ここにいる、いきもの
「役人たち」
 
…はきもの屋の身の周りのお世話から
牢屋の犯罪者の管理まで行う硬派な武人。
結構強い。


「廃坑の街-隠し地下道-」
…むじゅんのいる「孤児院」へ続く、隠された地下道。
廃坑の街の坑道は、地上へ繋がっている。
坑道は、地上までのルートが幾つかあり
そのルートの一部を利用して、むじゅんを知る街の人々が
「孤児院」までの道を新たに作った。
出口付近には、風の通り道である通風孔が、多く設置されている。
 
さかさのくに・東-風車の大群近辺-

強風が吹いていて進むことが出来なかったが
風がいなくなった現在は立ち入ることが出来る。

スポット

「風車の大群」
…さかさのくに・東と西の間から
東の先端まで広がる風車の大群。
つまり、さかさのくに・東の地上全てが風車の大群という事になる。
破損し、使えなくなった風車は
撤去されずに、次々と新しい風車が建てられてゆく。
 
さかさのくに・東-孤児院近辺-

崖が多く、ヒトが暮らすにはむつかしいばしょ。
孤児院では農耕をしながらひっそりと暮らしている。

スポット

「孤児院」
…誰からも援助を受けていない、貧しい生活をしている孤児院。
日が殆ど当たらない崖の下で生息している植物を
そのまま建物として利用している。
崖の間から微かに光が差し込んでいる。
 
はきもの屋によって孤児院は焼失。
現在は復興中。
 
ここにいる、いきもの
「むじゅん」
 
…孤児院長でもありせかいの神。
孤児院を復興させるため奮闘中。

「壜屋」
 
…「せかいのあな」から亡命してきた「部品」。
「記憶の小びん」を作る仕事をしていた。

「魔女」
 
…元賞金稼ぎ。
やっと自分の居場所(孤児院)を見つけ
農耕を手伝いながら暮らしている。

「魔竜」
 
…魔女のペット。
孤児院で魔女とのんびり暮らしている。


「孤児院-森の中の花畑-」
…むじゅんが、他の孤児院の者には内緒で作ったお花畑。
孤児院の森の外れにある、巨大植物の麓にある。
キキョウやボタン、キク等
「さかさのくに・東」原産の植物が多く育てられている。