しんかい

 
しんだ者が訪れる場所。
ウサギのぬいぐるみ、ヴィ・ルがひとりぼっちで暮らしていたが
現在は「かがやくもの」で旅をしている途中。
彼が大切にしていた
もうひとつのぬいぐるみがこの場所の管理をしている。
 
元・せかいの王「エコバンス」も一緒に暮らしている。

ここにいる、いきもの
「旅の終わりを示すもの」
 
…せかいの管理者。
管理者である彼は幸せに生きることを許されない。
誰からもその存在を知られずに
ただただせかいを調和する毎日を送りながら
自分が感情を持つことはずっとないと、諦めている。
しかし、管理者としては、その方が都合がよいのかもしれない。
誰もがおびえる、くらく冷たいうみの中は。

「エコバンス」
 
…旅の終わりを示すものと一緒に暮らしている、最も古い歴史を持つ元せかいの王(死者)。
生きていた頃は「さかさのくに・西」の「王のいない王都」にいた。
しんでからは、他人の未来をみる能力(誰の未来かは判別不可能)が身に付き、今日も誰かの未来を眺めている。
 
むかしむかし、せかいの王はたったひとり、エコバンスという名の、旅をする木だった。
彼の亡き後、彼の直属の賢者たちのひとりが
エコバンスの名を継ぎ王となった。
これに納得しなかった数名の賢者たちは
自分がせかいの王となるために権威者となり各地へ散らばり
土地を奪いあい、国を作り、王となった。
 
死者エコバンスは、50代目の純血な子孫であり
最後のエコバンスの名を継ぐもの。
死後「さかさのくに・西」の「魔法都市」のものたちが、彼を生き返らすために禁断の魔法を使ったが、霊体のみ復活(失敗)し
しかも代償として、「魔法都市」が雪につつまれ「魔法都市」のものたちは全員覚めない眠りについてしまった。
 
死者エコバンスは残してきた息子や国民たちに対して
強い未練があり、しんでもなお「魔法都市」で
賞金稼ぎを使い、霊体ながら権力争いをしていた。
結果的には「はきもの屋」の策略に負け、権力争いから脱落し
しんかいとかがやくものとの行き来を絶ってしまう。
これにより、「魔法都市」のものたちは眠りから目覚めることができた。
 
完璧主義過ぎて思いこみが激しいのが欠点。

スポット

「白い宇宙」
だれもだれも手の届かないばしょ、しんかいの外れ。
しんだ者はここで新し命を貰い「かがやくもの」へうまれおちる。

ここにいる、いきもの
「わがまま魔女」
 
…彼女は、いのちを持たない、能力そのものである。
このばしょでは誰もが平等にいのちを分け与えられ、かがやくものにうまれおちる。
しかし「魔女」たったひとりだけが、ハズレを手にしてうまれおちることが出来ずにいた。
 
「いのちをもっていないなら、ハズレならば <恐怖>を与えられることで、<相手にとって 最もおそろしい、いのち>にうまれかわる、言わば借り物のいのちを使い、かがやくものへうまれおちよう。その能力が私。」
こうしてわがまま魔女は「魔女」に宿り、かがやくものにうまれおちた。
 
「魔女」を宿主にして、長い時間を「生き」てきたが
現在は魔法使いによって能力の発動を封じられている。
 
「魔女」が幸せになるためならどんなことでもする。
普段はわがままだが、「魔女」にはベタベタに甘い。

「できそこない魔王」
 
…「白い宇宙」でうまれた、もうひとつの能力。
かがやくもので生きる誰かに宿っているらしい。
どんな能力なのかは不明。