空と海があるせかい
 

空には 大陸があった
たくさんのいきものが 住んでいた
 

空と海の間には 街があった
街の子どもたちが 住んでいた
 

海には 家があった
ぼくひとりだけが 住んでいた
 

昔 海に沈んだ植物のタネは
空を見るために
 

長い時間をかけて 大きくなっていった
 

このせかいは
 
上へ上へ 大きくなっていく
 
ココロも姿も すこしずつ
 
 
別のものから 別のものへ