ルビーの屋敷組 3匹の くらし
第2話 「 偽宣教師 」

 

 

 

 

 
住居を手に入れたサエナイ。
2匹共、サエナイが宣教師であることを疑いもせず信じた。
特にルビーの屋敷管理人のドル。
彼が信じている限りは、他の者も疑うことはないだろう。
これで心おきなく宝石泥棒が出来るってもんだ。
むじゅん教か…信仰なんてばかばかしいが
今後もフェイクしていくために、少し情報を集めておくか。
 

 
 
 
数年前、せかいに「永遠の夜」が訪れて
みんなが涙を流して
救いあるせかいになってからは
悪意の塊だった「はきもの屋」でさえも、
善意に目覚めたというのに
サエナイだけは、どうして悪いヒトのままなのだろう。
 
まあ、きかいのくにの「隔離地区」にも
争い好きな小悪党はわんさかいるし
サエナイもきっとその一人なのだろう。
 
はっきりと分かるのは、まだ先のおはなし。
 

 

 

 

 

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 
爆弾屋(長女)は
銃の講師試験の試験管のひとりに変装し
魔法使いを自分のものにするために
銃の基本を教えてあげることになった。
(きかいのくに出身の爆弾屋は義務教育で銃の基本を学んでいる)
 
隔離地区で暮らしていた魔法使いは
修行のために住居地区へ住むことになる。
こうして、戦闘マシン・魔法使いの銃の修行は始まった。
 
 
 

 

 

 
銃の講師になれば、きかいのくにの偉いヒト
「きかいのくにの王子」に会える。
そうすればサーバールビーのあるサーバールームへ
出入り出来る可能性が生まれる。
 
しかし、銃の基本からダメだしをくらってしまったサエナイ。
もう、サーバールビーはあきらめて
きかいのくににある宝石を
片っ端から盗んだ方がよいのではと考えた。
 
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